07 人識の考察






が学校へ行った後。

人識は家で一人暇を持て余していた。

「好きなもん食ってて良いつったってなぁ・・・この辺の店なんて知らねぇし。兄貴に見つかったら面倒だし」

床に寝転がり片手でに渡されたがま口を弄びながら呟く。

「しっかし変わったお姉さんだな。俺なんかをあっさり置いてくれるだなんて珍しい」

しかもどうやら金持ちのお嬢様っぽいし。

「おまけにただの一般人じゃねぇだろうしなぁ」

はとても静かな目をしていた。

何かを悟っているような、どこか冷めた瞳。

あぁいう目をしている人間は大抵、裏の世界に関係があることが多い。

「あー・・・零崎じゃあないにせよ、兄貴が気に入りそうなタイプだ」

見つかるまでわざと待ってみようか。

あの兄貴を見た時のの反応も気になる。

どうやらは兄貴のクソまずいカレーに興味があるらしいから、一度食べさせるのもいいかもしれない。

「・・・・・・・・・・・・」

しばらく考えて、人識はとりあえず身体を起こした。

「ま、探検にでも行きますか」

兄貴に見つかったらそれはそれで良し、見つからなくてもそれはそれで良し。

わざと血の臭いを被っての反応を見るのも良いかもしれない。

なんにせよ暇なのには変わりはないし。

心なしか軽快な足取りで人識は家を出た。






07 人識の考察 end.


猫かぶりをやめた人識。
でもまだ子供っぽい感じ、の、つもり。
書ききれていない感じがひしひしとします‥‥。