『。仕事よ』 「また? つーか俺もう二週間学校行ってねーんだけど」 『おかしいわね、前回の仕事から一月はたつのに。仕事のせいじゃないでしょ』 「いやまあ確かにちょっとさぼったけど、今回はマジで行けなかったんだって。ディーノがこれから忙しくなるから会いたいとか言いやがるから泊まりにいったらな、成り行きで仕事手伝うハメになったんだぜ」 『のろけなら聞かないわよ。ディーノは俺に甘すぎるとか言ってる自分だって甘いじゃないの』 「‥‥あー」 『それに学校なんてもう行かなくても進級卒業は問題ないんでしょ、ばんばん休みなさい』 「いや、そーいうわけにもいかねぇんだって」 『出席日数足りなくても卒業できるように校長脅したのは誰だったかしらね』 「‥‥‥‥」 『それも恭弥にも私にもディーノにも頼まずに自主的に。私は学校も考慮に入れて仕事回そうかと思ってたのよ、一応は』 「一応だろ。いーんだよ、学校なんて面倒なんだから。在学してんのは兄貴が並盛大好きだからだし」 『そんな理由だったの? ま、恭弥は嬉しそうだったけどね』 「兄貴が入って欲しいオーラだしながらトンファーの手入れしてたからな、まぁ、たまにはいっかなって。学ラン着てみたかったし」 『二人とも似合いすぎよ。おかげでうっかり惚れちゃったじゃないの』 「うっわ始まったのろけ。つーか惚れたのってそれが理由だったけ?」 『三割はね』 「七割は?」 『出会った瞬間に「‥‥咬み殺したい」とか言ってトンファー向けてきた過激さに』 「‥‥ああ。あれか。あれな。俺は衝撃的だったんだぜ。親友と兄貴が出会った瞬間に殺し合う図ってのは」 『だって強いんだもの。強い男は最高よ。今だって、隙があればナイフなげたりトンファーが飛んできたりしてるんだから』 「え、マジ?」 『マジ。ナイフ程度じゃ死なないでしょ。私だってそんなに簡単に死なないし』 「‥‥いや、まぁ、なんつーか、お前らがいいんならそれでいいや。うん。俺を巻き込むなよ」 『それは大丈夫だと思うけど。それよりも自分の彼氏の心配しなさいよ。恭弥がディーノ見つけたら間違いなく咬み殺すわよ』 「うーわー笑えねー。そこらへんは十分気をつけてるつもり。だけどよ、ボンゴレの十代目がクラスメイトでさ。そいつの家に結構出没してるらしいんだわディーノのやつ」 『あらそうなの? 遭遇率高くなるわね。ま、頑張りなさい。ていうかボンゴレの十代目がそっちにいるのは知ってたけどクラスメイトなの?』 「そ。気付いたのもしゃべったのもつい先日。びっくりだよなー。あんまりにもらしくねぇんで気付かなかった」 『ふうん。ま、私もそのうちそっちに行く予定だから、そしたらどれか教えてね』 「わかった。で、肝心の仕事の話は」 『ああ、そうそう。いつもと同じよ。飛行機は顔パスで入れるようにしといたから。出発時間は今から六時間後。詳細はついてから言うわ』 「了解」 相棒からの電話
実は結構苦労人な。一部裏的発言は削除しました。 2007.12.09 (修正 09.02.19)
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