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出会いなんてのは、本当にささいな日常の延長上にあった。
俺は数日振りの自由を空で満喫していて、アイツは日課の昼寝中。
アイツが目を開けたときにたまたま俺はアイツの真上を飛んでいて、
たまたま俺は下を見て、たまたま視線がぶつかった、ただそれだけの。
「―――なぁ、そこのボウズ。ドライバー持ってねぇ?」
そしてアイツはドライバーを持っていなくて、たまたま俺は持っていた。
「……持ってる」
「ちょっくら貸してくんね? 俺、今日は忘れてきちまって。微調整してぇんだ」
―――――それが、俺とアイツの、出会い。
Hunt the Hunt 00:
2006.7.20
2008.7.20 修正